はじめに

「SOBAフレームワーク・クラウド Video SDK」は、Web会議システムをはじめ、ビデオ通話システムやビデオチャットシステムなど、ビジネス利用可能なビジュアルコミュニケーションシステムを簡単に開発するためのSDKです。

このページではSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKとはどのようなものか?どのように使うものなのか?などが分かるように解説し最終的にビデオチャットを作成します。

【作成ステップ】

STEP1  –  はじめに

STEP2  –  開発者アカウントの設定

STEP3  –  Webサーバーの構築

STEP4  –  アプリケーションの登録

STEP5  –  テキストチャットを表示する

STEP6  –  ビデオチャットを作成する

開発者アカウントの設定

1無料トライアル」ページ内の、新規ユーザー登録をクリックします。

上記「無料トライアルご利用の流れ」内の「新規ユーザー登録」をクリックします。

2上から任意の「メールアドレス」と「パスワード」「パスワード(確認)」を入力し、「ユーザー登録」ボタンをクリックします。

任意の「メールアドレス」と「パスワード」を入力し、「サインアップ」をクリックします。

32で入力した「メールアドレス」宛に、「アカウントの確認」のメールが送信されているのを確認します。

2で入力した「メールアドレス」宛に、「アカウントの確認」のメールが送信されているのを確認します。

4受信したメール本文内の「アカウントの確認」をクリックし、アカウントを確認したら、ユーザー登録は完了です。

受信したメール本文内の「アカウントの確認」をクリックし、アカウントを確認したら、ユーザー登録は完了です。

利用制限の解除について

初期登録後、パーツを利用できる時間に制限があります。画面上部の「現在このアカウントではパーツを利用できる時間に制限があります。プロフィールの名前もしくは会社名 を入力していただくことで制限が解除されます。」の表示内にある「プロフィールを設定する」ボタンをクリックします。

「プロフィールを設定する」ボタンをクリックします。

プロフィール設定欄の「名前」と「会社名(任意)」を入力し、「変更を保存」ボタンをクリックします。
「変更は正常に保存されました。」と表示されたら、利用制限の解除となります。

プロフィール設定欄の「名前」と「会社名(任意)」を入力し、「変更を保存」ボタンをクリックします。

Webサーバーの構築

ここではWindowsのローカル環境にはじめてSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKを利用される方むけにWebサーバーを立てる方法を解説します。

すでにWebサーバーが構築されている方はこの項目はスキップして頂いても問題ありません。

1Windows11ではコントロールパネルを開いて、「プログラム」の項目をクリックすると「Windowsの機能の有効化または無効化」の項目がありますので、そこをクリックします。

Windows11ではコントロールパネルを開いて、「プログラム」の項目をクリック

2「Windowsの機能」のダイアログが表示されますので、「インターネット インフォメーション サービス」にチェックを入れてOKをクリックします。設定後、再起動をしてください。

Windowsの機能のダイアログにて、「インターネット インフォメーション サービス」にチェックを入れてOKをクリック

3再起動後にブラウザを起動させ「http://localhost」を表示させると IIS7 が起動しているのが分かります。

ページが表示されたらIISのインストールが成功しwebサーバー起動した状態になります。

但し、この状態ですとhttpsでアクセスができません。

ページが表示されたらIISのインストールが成功しwebサーバー起動した状態になります。

4SSLで通信(https)を利用するために、「インターネットインフォーメンションサービス(IIS)マネジャー」を起動します。

はじめに自己証明書を作成するため、「サーバー証明書」をクリックします。

SSLで通信(https)を利用するために、「インターネットインフォーメンションサービス(IIS)マネジャー」を起動します。

5ウィンドウの右にある「自己署名入り証明書の作成… 」を選択します。

「自己署名入り証明書の作成… 」を選択

6表示された「自己署名入り証明書の作成」ダイアログの「署名書のフレンドリ名を指定してください」欄に適当な名前を入力してOKをクリックします。
これで自己証明書の作成が完了となります。

表示された「自己署名入り証明書の作成」ダイアログの「署名書のフレンドリ名を指定してください」欄に適当な名前を入力してOKをクリックします。

7つぎにサイトにIIS での証明書とポート 443 の関連付けを行います。

SSLの設定を行うために、「インターネットインフォーメンションサービス(IIS)マネジャー」左のリストから「Default Web Site」(赤枠)を選択し、右のリストにあるサイトの編集から「バインド…」(橙枠)をクリックします。

サイトにIIS での証明書とポート 443 の関連付けを行います。

8「サイトバインド」ダイアログが表示されますので、「追加」をクリックします。

「サイトバインド」ダイアログが表示されますので、「追加」をクリックします

9「サイトバインドの追加」ダイアログが表示されますので、「https」を選択、先程設定したSSL証明書を選択し「OK」をクリックします。
以上で、Webサーバーの構築、SSLの設定まだが完了します。

ブラウザでhttpsでアクセスすると、保護されていない通信と表示されますが、アクセスできるのが確認できると思います。

「サイトバインドの追加」ダイアログが表示されますので、「https」を選択、先程設定したSSL証明書を選択し「OK」をクリックします。

アプリケーションの登録

1はじめにホストの設定などアプリケーションを登録しないと、パーツを発行する事ができないので、アプリケーションの登録を行います。

フレームワーク・クラウドにログイン後、画面の上にあるメニューから「アプリケーション」をクリックします。

フレームワーク・クラウドにログイン後、画面の上にあるメニューから「アプリケーション」をクリックします。

2表示された「アプリケーション」ページの右端に「アプリケーションを登録」ボタンがありますのでクリックします。
※ 初めは何も登録されていないため、「No applications」と表示されています。

表示された「アプリケーション」ページの右端に「アプリケーションを登録」ボタンがありますのでクリックします。

3「アプリケーションを登録」の各項目を入力し、「登録する」をクリックします。

「ウェブサイト」は、「https://」 から始まる内容を入力していください。アクセス元を登録して、そこのホストからしか使えないようにしています。ドメインを持っている場合はドメインを記載しても良いですし、IPアドレスでも問題ありません。

※上記の「Webサーバーの構築」から試された方は外部からのアクセスは関係なく、ローカルのLANで対応するため、PCのローカルIPアドレスを入力してください。

「アプリケーションを登録」の各項目を入力し、「登録する」をクリックします。

4アプリケーションの登録が完了しました。

登録が完了すると、「アプリケーション」ページに追加した内容が表示されます。

登録が完了すると、「アプリケーション」ページに追加した内容が表示されます。

テキストチャットを表示させる

上記にてフレームワーク・クラウドのパーツを発行するまでの準備が完了し、ここからはパーツを使ってウェブサイトを作っていきます。

1アプリケーションの一覧に登録したアプリケーションをクリックします。※ここでは「テスト」です。

登録したアプリケーションをクリック

2パーツを作成するには「チャンネル」タブをクリックします。

パーツを作成するにはチャンネルタブをクリック

3「チャットを作成」「スライドを作成」「画面共有を作成」 のボタンがありますので「チャットを作成」をクリックします。

「チャットを作成」をクリック

4「ウィジェットHTML」が出力され、このコードがチャットのウィジェットコードになります。

「ウィジェットHTML」が出力され、このコードがチャットのウィジェットコードになります。

5取得したコードをウェブサイトに設置します。

こちらでは、あらかじめIISに簡単なウェブサイトを作ったものに、取得したコードを設置しました。
C:\inetpub\wwwroot の中を編集したり、別のディレクトリをサイトに追加することもできますが、ここではIISのことは省略します。

「チャット」の作成イメージ

ソースは以下のとおりです。(全角にしてます)

<html xmlns=”http://www.w3.org/1999/xhtml” lang=”ja”>
<head>
<title>ビデオチャットを作成してみた</title>
</head>
<body>
<p><img src=”top_bn1.jpg” /></p>
<h1>テストサイト</h1>
<p>チャットを表示してみました。</p>
<hr />
<footer>
SOBA Project.inc
</footer>
</body>
</html>

上記タグ内の「このチャットを表示してみました」の下に、先ほど発行したフレームワーク・クラウドのチャットのウィジェットHTMLを貼り付けます。

そしてWebサーバーの構築にて作成したサーバー内の「http:localhost」を表示させてみるとチャットが表示されます。

作成したサーバー内の「http:localhost」を表示させてみるとチャットが表示されます。

別のパソコンからIPアドレスでアクセスをすると、同じように表示されてチャットする事ができます。

このように非常に簡単にチャットをWebサイトに搭載することが可能です。

別のパソコンからIPアドレスでアクセスをすると、同じように表示されてチャットする事ができます。

ビデオチャットを作成する

ここではパーツを利用するwebサイトは既に登録済みで話を進めます。

プラットフォーム登録前にフレームワーククラウドのチャンネルの内容を見てもWebRTCのパーツを作成するボタンがありません。

SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのWebRTCのパーツを利用するためにはWebRTCの外部ベンダーのサービスに登録する必要があります。

プラットフォーム登録前にフレームワーククラウドのチャンネルの内容を見てもWebRTCのパーツを作成するボタンがありません。

WebRTC登録タブをクリックするとWebRTCプラットフォームのAPIキーを入力する画面が表示されます。現在はNTT Communications が運営しているSkyWayのサービスに対応していますので、SkyWayに登録してAPIキーを入力する画面まで解説します。

WebRTC登録タブをクリックするとWebRTCプラットフォームのAPIキーを入力する画面が表示されます。

1SkyWayのサービスに開発者登録します。

詳細な登録方法は割愛しますが、ここで注意する点は一つのメールアドレスで登録できるドメインは5つまでと言う点です。

https://webrtc.ecl.ntt.com/ 

SkyWayのサービスに開発者登録します。

2SkyWayにログインしてAPIキーを発行します。

APIキーはひとつのキーに複数のドメインを割り当てる事も各APIキーにそれぞれドメインを割り当てる事も可能です。
※SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのアプリケーションに複数のアドレスやドメインを登録されている場合、SkyWayのAPIキーに複数の同じドメインを割り当てる必要があります。

SkyWayにログインしてAPIキーを発行します。

SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのウェブサイトは必ずウェブサイトの登録が必要ですが、複数登録する事もできます。※今回は2つ登録しています。

SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのウェブサイトは必ずウェブサイトの登録が必要

これをSkyWayのAPIキー設定でドメインを指定する時はSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKの登録アプリケーションのwebサイトのドメインを記載するので、今の例の場合だと上のようになります。
※SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのアプリケーションに複数のアドレスやドメインを登録されている場合、SkyWayのAPIキーに複数の同じドメインを割り当てる必要があります。

SkyWayのAPIキー設定でドメインを指定する時はSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKの登録アプリケーションのwebサイトのドメインを記載する

3SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKにSkyWayのAPIキーをセットします。

各アプリケーションのWebRTC登録タブをクリックします。

2のWebRTCプラットフォームのAPIキーにSkyWayで発行したAPIキーを入力して「追加」ボタンをクリックして登録します。
※APIキーは複数登録することが出来ます。

SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKにSkyWayのAPIキーをセットします。

4登録が完了すると、WebRTCプラットフォームのAPIキーに追加したAPIキーが表示されるようになります。

SkyWayのAPIキーとSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのサイト情報を関連付けるため、サイト登録情報をクリックします。

SkyWayのAPIキーとSOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのサイト情報を関連付けるため、サイト登録情報をクリックします。

5サイト登録情報のページに遷移したら「追加」ボタンをクリックします。

サイト登録情報のページに遷移したら「追加」ボタンをクリックします。

6プルダウンにはフレームワーク・クラウドの該当アプリケーションに登録しているウェブサイトが表示されます。

※複数登録している場合は複数表示されます。1つだけの場合は1つだけ表示されます。

このプルダウンと、SkyWayでAPIキーを発行した登録ドメインを紐付けるのです。

※APIキーに複数のドメインに対して登録している場合、追加をクリックして、SOBAフレームワーク・クラウド Video SDKのウェブサイトと紐付けます。

プルダウンにはフレームワーク・クラウドの該当アプリケーションに登録しているウェブサイトが表示されます。

今回のように複数登録している場合はこのようにプルダウンが2つ表示されます。

サイト登録の設定が完了したら、「更新する」ボタンをクリックして、WebRTC登録が完了です。

サイト登録の設定が完了したら、「更新する」ボタンをクリックして、WebRTC登録が完了です。

7登録完了後、チャンネルタブを確認すると「WebRTCメディアを作成」ボタンが追加されています。これでWebRTCパーツが使えるようになります。

登録完了後、チャンネルタブを確認すると「WebRTCメディアを作成」ボタンが追加されています。

8WebRTCパーツのHTMLを取得するため、フレームワーク・クラウドにログインします。ログイン後、アプリケーションのチャンネルを見ると「WebRTCメディアを作成」ボタンが表示されいます。

「WebRTCメディアを作成」をクリックすると配信側と受信側と二つのウィジェットHTMLが出力されますが、WebRTCメディアウィジェットは配信側だけで構いません。

※受信側のウィジェットHTMLが発行されてしまうのは不具合ですので無視してください。

ログイン後、アプリケーションのチャンネルを見ると「WebRTCメディアを作成」ボタンが表示されいます。

9ウィジェットHTMLをWebサイトに設置し、ページにアクセスするとカメラとマイクの使用を求められますので許可を押します。

ウィジェットHTMLをWebサイトに設置し、ページにアクセスするとカメラとマイクの使用を求められますので許可を押します。

はじめは一人しか表示されていない状態なのですが、もう1人誰かがそのページにアクセスすると、ビデオが表示されてビデオチャットすることが可能になります。

はじめは一人しか表示されていない状態なのですが、もう1人誰かがそのページにアクセスすると、ビデオが表示されてビデオチャットすることが可能になります。

SOBAフレームワーク・クラウド Video SDK でビデオ通話とチャット機能をwebサイトで表示させるのが非常に簡単にできるのがお分かり頂けるかと思います。

これによって開発コストを下げる事で、簡単にweb会議システムなどを短期間に開発することが可能になっております。

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